名所の詳細情報 |
妙泉寺古墳群は、高尾山(標高142m)から派生する北川丘陵上に古墳群はあります。昭和27年の東亜考古学会の調査時は「10基余りの円墳が散在し、そのうち破壊された石室の天井石が露出しているものが2~3基あった」と記録してありますが、現在1号墳・2号墳・3号墳・5号墳の4基だけが残っています。1号墳は現存する4基の中で最も西側に位置します。玄室は3.4m×2.0mの長方形型で、天上高2.3mを測ります。側壁は巨石を用い、床面には3cm前後の玉砂利が敷石として敷き詰められているのが特徴です。入り口付近は若干色あせているものの、玄室側壁全体に赤色顔料が塗布してあり、鮮やかでつやのある朱色をしています。2号墳は妙泉寺古墳群の中で最も大きい古墳といわれていたが、平成10年度の調査において、径約15m規模の円墳2基が連結してつくられていることが判明しました。3号墳は石室の全長8.1mの複式構造である。1号墳同様巨石を使用し、床面は不定形の切石が石畳状に敷き詰められている。妙泉寺古墳群は6世紀後半代に築造されています。
|
|