壱岐市立一支国博物館
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壱岐の名所情報

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 鬼屋窪古墳(円墳)は盛土を完全に失っており、石室が露出しています。露出した石室から複室構造の横穴式石室だったことが考えられます。石材はすべて玄武岩で、古墳時代(7世紀代)に築造されたものと考えられています。本古墳には「捕鯨の線刻画」が描かれています。この線刻画は第1袖石部南側の西側壁と東側袖石部の2ヵ所に認められます。西側壁は壁面のほぼ中央部に、船先を南に向け8本の櫂をつけた1艘の船が描かれており、船の前方には大型魚らしきものが描かれています。この魚と船首付近は1本の線で結ばれているのが特徴です。魚は銛を打ち込まれて、線が索縄のようにみえるので、鯨を捕獲している光景が描かれているものと云われています。この画の下の方にも北に進む2艘の船が描かれています。東側袖石部には多くの櫂をつけ帆柱を立てた6艘の船がみられたが、今では薄れて判別しにくくなっています。本古墳は海岸近くに築造されており、石室に描かれた線刻画から、被葬者は漁労か航海に従事していた人物と考えられています。島内の古墳の線刻画は船の絵柄を描いたもののもが多くみられるのが特徴です。

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