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祇園山笠唄子太鼓は旧暦6月25日に開催される祇園祭りの時に披露されます。『壱岐名勝図誌』には「寛延三年(1750)始めて祭礼山鉾を造る」と記録が残っています。また、住吉屋という造り酒屋の家内全員が疫病にかかったので本居浦の八坂神社に願立てしたら病気が治ったので山笠を奉納したという伝承が残っています。囃子は祇園山の行列の時に同行する集団で小学校高学年50人ぐらいで構成されます。”道行き組”と”打ち込み組”の2組に分かれる。”道行き組”は山笠に同行し囃子を奏でます。八坂神社の前で「カツギコミ」と呼ばれる参拝を終えた後、山笠を押していく時は「オッセオッセ」、担ぐ時は「ヨーカイタ」の囃子で景気づけます。”打ち込み組”は五穀豊饒、商売繁盛、家内安全、無病息災、叶大漁を祈願するため、各戸を廻ります。玄関先で「在郷の商店や、日増しに栄ゆる商売や、ますます繁盛いやさかに、みんなと共喜ばん。」、「玄海の荒波に、共に鍛えし若者の、大漁歌も勇ましく、八坂の森にこだまする。」、「豊年の稔り穂や波穏やかに、大漁と店も栄ゆる山笠や、在浦賑わう夏祭り。」という祇園山唄が唄われます。現在は、新暦の7月の第4土曜日・日曜日に開催されています。
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