名所の詳細情報 |
壱岐島の中央部に古墳はあります。古墳は、直径約66mの基壇(きだん)の上に40mの墳丘(ふんきゅう)を築いた巨大な円墳です。石室は、羨道と前室・中室・玄室の複室構造(ふくしつこうぞう)で、全長15.2mの横穴式石室(よこあなしきせきしつ)です。玄室には、組合式の石棺があります。石室内からは、豪華な馬具類や朝鮮半島系の緑釉陶器(りょくゆうとうき)などが出土しており、古墳時代に大陸と日本を結ぶ海上の要衝である壱岐を治めていた首長の墓であったと思われます。遺物の中では、特に亀形飾金具・杏葉・雲珠などの馬具類などの一括品が、細工技術の高さを誇り、首長墓の副葬品として学術的な価値が極めて高いところから、平成19年(2007)6月に国の重要文化財の指定を受けています。
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