名所の詳細情報 |
壱岐島最北端の半島部に遺跡はあります。調査の結果、住居跡が1棟・カマド跡・人骨埋葬(じんこつまいそう)の土坑(どこう)が発見されています。土器をはじめ、砥石(といし)や骨角器(こっかくき)等、自然遺物ではアワビ・サザエの貝殻が多く、クジラの骨も見つかっています。特に亀の甲羅を利用した亀ト(きぼく)は珍しく、干しアワビ生産に関する豊漁を願って吉凶を占ったものと思われます。「延喜式(えんぎしき)」には”壱岐・対馬・伊豆から朝廷に占いの優良者を迎えた”という記載(きさい)があり、この地から朝廷に派遣された人がいたのかもしれません。壱岐島の古墳文化と中央政権とを結ぶ貴重な遺跡です。
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