名所の詳細情報 |
土肥家の第4代八右衛門(市兵衛秀睦)が1767(明和4)年に巨額の財貨を投じて別邸の「御茶屋屋敷」を新築しました。屋敷の入口には中門・大門を設け、左右には番所があり、豪邸の部屋彫刻には金銀を散りばめた仕様になっていました。すごいのは建物だけに留まらず、家を取り囲む石塀の一部は、高さ7m、長さ90mにも及ぶ石塀が造られています。石壁に用いた石材は串山半島から船で運び、完成までに3年を費やしたと云われています。周囲の人にとっては無駄に高い石壁が無用の長物に見えたのか、いつ頃からかこの石壁を「あほう塀」と呼ぶ様になりました。現在では、壱岐の鯨組として栄えた土肥家の”富”と”財力”の絶大さを実感できる貴重な資料になっています。
|
|