名所の詳細情報 |
原の辻遺跡の北側の山麓に所在する安国寺前A地点・B地点は弥生時代から中世にかけての複合遺跡です。遺跡内からは大溝が検出され、弥生時代中期の土器片が約3500点と石器約100点が見つかっています。また生活に関連する遺構としては、土坑(どこう)と呼ばれる当時のゴミ捨て穴が数基発見されています。また、遺物包含層(遺物が堆積した層)からは8世紀代の中国越州窯(えっしゅうよう)の陶磁器をはじめ12世紀から13世紀代の初期高麗青磁や龍泉窯(りゅうせんよう)の青磁など、大陸との交流を物語る遺物が数多く見つかっているのが特徴です。特に越州窯の陶磁器や緑釉陶器は早い段階から大陸との交流を示すもので、海上の道が確立していたことを示しています。注目されるのは銅製の?帯の発見で、この場所付近に官人位階の人物がいたことを遺物は物語っています。
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