【講演会リポート】孫文と梅屋庄吉 (2011.02.09更新) |
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中国の辛亥革命から今年でちょうど100年を迎えます。当時、孫文を物心ともに支援し続けた長崎出身の梅屋庄吉は名声や地位の見返りを求めず、若き日の誓約を貫き孫文を支援し続けました。長崎県は、国籍を超えた二人の友情をたたえ、長崎ゆかりの先人梅屋庄吉を顕彰し広く世に紹介するとともに、国際交流や長崎県の地域活性化に活かしていくために「孫文・梅屋庄吉と長崎」プロジェクトを推進しています。 2月9日(水)、プロジェクトの一環として、梅屋庄吉のひ孫 小坂文乃氏をお迎えして「孫文と梅屋庄吉」講演会を開催しました。小坂文乃氏の曾祖母 梅屋トクは、壱岐勝本の出身です。 講演会では身内でしか知りえないエピソードや思いなどを話され、聴衆はその一言一言に引き込まれた約1時間半でした。 梅屋トクは、夫である梅屋庄吉を心から愛し支え、また孫文とその妻となる宋慶齢の縁をとり持つなど、歴史を変えるような大きな役目も果たしています。トクの懐の深さや広い愛情について小坂氏は、この壱岐での暮らしから育まれたものであろうと語られました。 また「この歴史を日本と中国アジアの若い人たちに伝えていきたい」と、未来へ向けた思いを話されています。梅屋庄吉と妻トクの子孫である小坂氏のメッセージからも、心の温かさを感じました。
◎講師プロフィール 小坂文乃(こさかあやの)氏 (梅屋庄吉のひ孫。日比谷松本楼常務取締役 企画室長) ・立教大学社会学部観光学科卒業 ・Waterford Wedgewood Japan潟}ーケティング部を経て、日比谷松本楼に入社 ・日英協会会員 孫文と梅屋庄吉研究センター(上海)顧問 同済大学 アジア太平洋研究センター顧問研究員 桜美林大学北東アジア総合研究所客員研究員 ・梅屋庄吉のひ孫として、日中親善の活動に携わる
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