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壱岐島には、279基の古墳を含む482箇所の周知の遺跡があり、その数は長崎県全体の周知されている遺跡の約13パーセントを占めています。
482箇所の遺跡は、壱岐の定住のさきがけとなった縄文時代の遺跡から元寇・鯨組に関する中近世の遺跡まで通史的に歴史を知ることができる遺跡が残っています。これらの遺跡からは、壱岐をはじめ、日本を代表する遺物が出土しています。各時代の遺物を点で見せるのではなく線で結ぶことで、壱岐の歴史を通史的に学習できる総合的な博物館を目指しています。
また、壱岐の歴史を壱岐だけで完結するのではなく、東アジア的視点から壱岐の歴史を俯瞰することで、当時の東アジアの社会情勢や時代背景について知ることができます。各時代の「海を介した交流と交易の歴史」に焦点をあて、新たな視点から壱岐の歴史をみていくことで、これまでと違った“壱岐の歴史”を再発見し、感動がある展示を展開していきます。
壱岐の歴史は博物館の展示をみるだけでなく、島内各地に残る史跡や名所を実際にみることで、展示品が発見された立地的な環境や歴史的な環境を知ることができます。
一支国博物館は、まさに島全体に歴史が残る「しまごと博物館」の拠点であり、しま全体の情報発信の拠点施設として、効果的に活用していきます。 |