【いきはくサイエンス2023】Bいきのいきもの 夜の虫ムシ (2023.08.01更新) |
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8月1日(火)、いきはくサイエンス「いきのいきもの 夜の虫ムシ」を開催しました。講師は、たびら昆虫自然園の元園長である 西澤正隆先生です。西澤先生は、蛾を専門に、昆虫調査のため長崎県内外を飛び回って訪問されています。ちなみに、長崎県内に 蛾は2300超、壱岐には173を確認したとのこと。対馬になると1400超だそうです。 今回の野外活動では、博物館周辺の森や林を散策し、日が落ちた時間帯に、虫たちがどのような過ごしかたをしているのか、 観察しました。 ジョロウグモの雌の巣作りの様子も生解説です。「たて糸はネバネバしない。よこ糸はネバネバする。夜に巣をつくる。 昼間は寝ている。」また、博物館周辺にいた毛虫について。「毛虫は日本に450種。触ってかぶれるのは40種。あとは大丈夫。」 ゴミムシダマシの仲間・キマワリを見つけて「どんな虫でも、人間からつままれたり、指に乗せられることを嫌がる。」 また、灯下採集といって昼間からライトのトラップを仕掛けて、夜に集まって来た虫を観察する方法を見せて頂きました。 日頃は気にしない虫たちを、この日の夜には名前や特徴、生息場所、観察できる季節などにいたるまで学んで気に掛けることが できる、貴重な夜間昆虫採集となりました。 壱岐島の生きものは、あまり調査されていないため、亜種や固有種が生息している可能性もあるとのことです。日頃から近所や 野山を昼に夜に散歩してみて、生きものを見極めることが大事だと、子どもたちに伝えてくださいました。
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