特別企画展終了 老松山壱岐安国寺展 (2024.01.08更新) |
|
|
令和5年11月17日(金)より令和6年1月8日(月祝)の会期で、第67回特別企画展「老松山壱岐安国寺展」を開催いたしました。 安国寺・利生塔は、室町幕府初代将軍足利尊氏と直義兄弟の開基で、元弘の乱以来のすべての戦没者の鎮魂と天下泰平を祈念し、 全国66ヶ国2島に設置されました。壱岐国においては、臨済宗の僧・無隠元晦の開山により、もとあった海印寺が壱岐安国寺にあてられました。 全国の安国寺・利生塔は、尊氏・直義兄弟がこの世を去って以降は、中世、近世、明治維新と時代が下るにつれ、さまざまな情勢により 廃絶や主旨替えを余儀なくされましたが、壱岐安国寺は、紆余曲折を経ながら現在まで約700年間あり続けました。その間、壱岐安国寺には 二十八代にわたる住持の記録と様々な史資料が伝わりますが、それらの詳細は一部が判明しているだけで、多くは知られていません。 2022年3月、応永年間の壱岐安国寺文書3点が、古文書学的価値づけによって、他の中世文書と併せて「壱岐安国寺の中世文書」として あらためて長崎県文化財に指定されました。 当展では、これを記念し、安国寺に伝わる文書や仏像、什物などを展示しながら、あらためて壱岐安国寺の沿革を紹介してまいりました。 また、歴代住持の偉業や活動、そして、壱岐安国寺設置時の壱岐島情勢などについても触れ、これまであまり知られることのなかった 壱岐・安国寺の史実に光を当てる企画展となりました。
|
|