壱岐学講座リポート 壱岐安国寺と白華和尚こぼればなし (2023.12.03更新) |
|
|
12月3日(日)、開催中の特別企画展「老松山壱岐安国寺展」に関連した壱岐学講座「壱岐安国寺と白華和尚こぼればなし」を 開催しました。講師は、当館河合恭典副館長です。 第1章では、安国寺・利生塔について全国66ヶ国と2島への設立意義や歴史背景、そして壱岐安国寺開山の経緯などに触れました。 特に壱岐安国寺の開山に至る経緯や経営活動、時を経て明治時代以降のようすなどについては、これまであまり明らかになって いないこともあり、受講者からは「初めて知る歴史であり、ますます関心を持った」との声も多数聞かれました。 続く第2章では、壱岐安国寺第二十四世住持、観翁妙音和尚、通称・白華(びゃっけ)和尚がこだわった“やきものづくり”に 焦点を当てました。そのこだわりとは“ハンパない”もので、土の研究に余念がなく器種によって用いる土を変え、また施釉や 焼成方法、窯の形状も細かく気配りしています。弟子や檀家の皆様から愛され、禅教に深く、名誉や功績も好まず清貧。40代半ばで 隠退し、放浪の旅に出たという白華和尚。人生の続きをまだまだ知りたくなる、魅力たっぷりな歴史上の人物です。
|
|