特別講座リポート 長崎県発掘速報2023 (2023.12.17更新) |
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12月17日(日)、特別講座「長崎県発掘速報2023」を開催しました。講師は、長崎県埋蔵文化財センターの寺田正剛所長です。 昨年度ならびに今年度、長崎県埋蔵文化財センターが実施した県内発掘調査の成果について最新情報をダイジェストで ご紹介頂きました。 受講者の関心は、壱岐市内で実施された元寇関連遺跡の葉窟調査が最も高い様子でした。壱岐市内では、島内北部に位置する 新城地区が、元寇(文永の役)の戦場として言い伝えがあり、樋詰城跡をはじめとする8ヶ所にて試掘調査がおこなわれています。 明確な元寇の痕跡は確認されなかったものの、傾いた地層の異なりが発見され、この件については、鎌倉時代から壱岐島内の城 (生池城跡、高津城跡、帯田城跡)が丸い地形で囲まれていたことの名残りで、樋詰城を囲む堀の役目として生かされた 地形ではないか、との見解を示されました。
■早岐川河川改修事業に伴う発掘調査[早岐瀬戸遺跡(佐世保市)] ■島原道路建設工事に伴う発掘調査 1/北ノ園遺跡(雲仙市) 2/上岡遺跡(雲仙市) ■「しまの遺跡の魅力」探求事業に伴う発掘調査 1/相津遺跡(小値賀町) 2/ヌルヘノクチ遺跡(対馬市) ■元寇関連保存・活用事業に伴う発掘調査 1/下原・樫根地区(対馬市) 2/新城地区(壱岐市)
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