第68回特別企画展終了 「壱岐の自然展U ―壱岐島の海岸植物と植物学者・品川鉄摩―」 (2024.04.07更新) |
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2月16日(金)から4月7日(日)まで、第68回特別企画展「壱岐の自然展U ―壱岐島の海岸植物と植物学者・品川鉄摩―」を開催しました。 本展は、元・壱岐「島の科学」研究会会長の山内正志氏に多大なるお力添えを賜りました。誠にありがとうございます。 展示室では、大正・昭和の時代に生涯を植物研究に費やした壱岐の植物学者・品川鉄摩氏が遺した膨大で貴重な海岸植物の標本を270点以上、 壁面にずらりと並びました。標本のひとつひとつをじっくり観察すると、植物の花びらや葉の大きさ、茎の太さや長さなど、個性あふれることに 気づかされました。昭和初期の貴重な標本も美しく現存しており、植物に対する品川先生の深い愛情も伝わってまいりました。 あわせて、氏による新種発見・新産地発見の功績についても一堂に紹介しました。スキヤクジャク、イキノコシダ、イキノベニカンギク、 チョウセンノギクなど、この機会に貴重種の名前を知って頂く機会となりました。 大阪市立自然史博物館の長谷川匡弘学芸員、そして山内正志先生には、博物館周辺の野山を歩きながら植物を観察するフィールドワークや 講座にもお力添えを賜りました。 本展の開催が、道ばたに咲いている草花を気に留めるようになる契機となれば幸いです。
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