【開館14周年記念イベント】壱岐島春のうららか歴史探訪バスツアー「『街道をゆく』をゆく」 (2024.03.31更新) |
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3月30日(土)、31日(日)、当館開館14周年記念「壱岐島春のうららか歴史探訪バスツアー『街道をゆく』をゆく」を開催しました。 講師は、当館須藤正人館長です。 昭和52年11月17日から18日にかけての2日間、国民的作家・司馬遼太郎先生は、人気紀行『街道をゆく』壱岐・対馬の道の取材のために、 壱岐島を訪れました。その取材旅の後半に思いがけなく司馬先生ご一行と出会い、島を案内していくのが、須藤正人館長です。 今回のバスツアーでは、司馬先生ご一行の足取りをバスで巡り、それぞれの場所では『街道をゆく』の記述を紹介していきました。 司馬先生は、壱岐島のかたちについて、「カレーライスの皿を伏せたような…」「わかめを広げたような…」「ビスケットを砕いた ような島…」などのことばを使って表現しています。 司馬先生と須藤館長の出会いの場面となった勝本町教育委員会でのエピソードについて、「当時、司馬先生の『梟の城』を読んでいた。 一番話したいと思っていた人物が現れたので、平常心を失い、頭が真っ白になった。司馬先生ほどの超一流の人物とは、すべての人に 優しいのだと思った。」と話しました。 また、須藤館長は「『街道をゆく』を全巻読んでいるが、壱岐のことは特に、好意的に、とても良い表現で書かれている。このことは、 堂々と自信を持って後世に伝えていってほしい。現代、生きている人の中にも歴史は詰まっている。人物に出会っていくこと、 山・川・海・風を感じることを大切にして下さい。」と、参加した市民へ向けてメッセージを伝えました。
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