特別講座リポート 大塩平八郎の乱と平戸藩大坂屋敷と壱岐国 (2024.05.26更新) |
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5月26日(日)、特別講座「大塩平八郎の乱と平戸藩大坂屋敷と壱岐国」を開催しました。講師は、当館の須藤正人館長です。 大塩平八郎。大阪の奉行所で治安維持を担当する「与力(よりき)」という江戸幕府の役人です。1833(天保4)年、天保の大飢饉が 起こった際、飢えに苦しむ民があふれる一方で私利私欲に走る役人や商人が多発する世を正したいと、仲間を率いて立ち上がったのが、 1837(天保8)年、大塩平八郎の乱です。 同じ頃、平戸藩は大坂にも屋敷をもっていて、大塩とも関わりがあったようです。 今回の講座では、江戸時代後期に平戸藩第9代藩主・松浦静山公が編纂した随筆集『甲子夜話(かっしやわ)』の記述も参考として、 大塩平八郎の人物像や大坂大塩家について、平戸藩の大坂屋敷に集まる情報の多彩さ、壱岐国へ配流された人物など、あらゆる 視点から、大塩平八郎を深堀りしました。 教科書に載っている歴史だけが歴史ではない、歴史を一面的にとらえず多面的にとらえてみることも大切であるという点に 気づかされる講座となりました。
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