特別講座リポート 『壱岐国続風土記』『壱岐名勝図誌』編纂の背景について (2024.06.23更新) |
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6月23日(日)、特別講座「『壱岐国続風土記』『壱岐名勝図誌』編纂の背景について」を開催しました。 講師は、壱岐市教育委員会文化財班の立石徹氏です。 両文献は、江戸時代の壱岐を知る上で欠かせない貴重な史料で、村々の地理や名称の由来、編纂以前からの伝承といった 詳細が記されています。 壱岐国の地誌『壱岐国続風土記』には、会津藩領の地誌である『会津風土記』を比較紹介。また、『壱岐名勝図誌』には、 江戸時代後期に相次いで刊行された絵入りの名所地誌『都名所図会』を比較紹介されました。 風土記の編纂には、所領の歴史や由来を後世に伝える必要性が一因にあり、名勝図誌の編纂には、壱岐島への関心を得る 目的があったという見解でした。他の地域の類似史料や当時の出版物の流行などから捉える、新たな視点から壱岐の歴史を 眺めてみる機会となりました。
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