特別講座リポート『科学から見た考古資料』 (2014.01.31更新) |
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今回の講座は考古学を科学の分野からアプローチするといった内容です。一支国博物館には長崎県埋蔵文化財センターが併設されているのですが、そこでは発掘で出土した遺物を後世に残し公開・活用するために、それらを科学の力で保存処理しています。 さて、講師はそのセンター文化財保護主事である片多雅樹先生です。センター内の設備や業務を紹介しつつ、ここ3年間の保存処理の成果を発表して下さいました。 保存科学は非常に根気がいる作業で、短期間で大きな成果を得ることはできない分野ですが、精密な分析や調査は人間の目や感覚だけでは絶対知ることのできないことを教えてくれます。考古学という分野であまり知られていないですが、欠かせないこの内容を知ることのできる貴重な機会となりました。
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