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1階ミュージアムショップでは、オリジナル和菓子商品「あんこをカステラで巻いたやつ 〜可須巻き〜」を販売しております。 「かすまき」は、カステラ生地で餡(あん)を巻いた、長崎県壱岐・対馬地方の伝統菓子です。当館オリジナル商品「可須巻き」は、 もち米を使った食べごたえのある生地と、軽やかな甘さの餡とのバランスが絶妙です。また、そのかたちにも特徴があります。 壱岐地方では細巻き、対馬地方では太巻きが主流ですが、当商品は、長く薄く焼き上げた生地に餡をまんべんなく塗り、 ぐるぐると巻いていく独自の製法で仕上げました。 かたちも、味わいも、伝統菓子をダイナミックにアレンジした当館オリジナル和菓子「可須巻き」。壱岐出身者の皆様には懐かしく、 観光やビジネスで壱岐島を訪れる方には斬新に、ご賞味いただける商品です。
■あんこをカステラで巻いたやつ〜可須巻き(かすまき)〜 販売期間/通年 販売場所/当館1階 ミュージアムショップ 内容量/1箱2個入り 販売価格/430円(税込)
【味へのこだわり】 生地 カステラ生地にもち米を含んでいるので、とても食べごたえがあります。可須巻き2個の重量は約170g。ずっしり、もちもち。 当商品ならではの、カステラ生地の存在感をお楽しみいただけます。
餡 土肥製菓こだわりのこしあんを使用しています。軽やかで甘すぎない餡の隠し味は、塩分。ほんの少しの塩を加えて、 口当たりのよい餡に仕上げます。また、土肥製菓で製造する市販のかすまきと比べてやわらかく練り上げることで、 時間の経過とともに餡の水分がカステラ生地へ移らないよう、気を配りました。
【かたちへのこだわり】 製造者である土肥製菓(壱岐市勝本町)で製造する市販のかすまきの生地は、長さ約20pで焼き上げますが、当館オリジナル「可須巻き」の 生地は、なんと、長さ約60p。長〜く焼き上げた生地には、 まんべんなく、こだわりのこしあんが塗られ、ぐるぐると巻いて仕上げていきます。
【かすまきの始まり】 江戸時代、参勤交代で帰国した対馬藩主を迎え、長旅の疲れを癒すための和菓子としてふるまわれたお菓子が、 かすまきの始まりと云われています。当時のぜいたく品である餡がたっぷりと使われ、日本ではまだ珍しかったカステラ生地で 巻いたようすは、まさに、かすまき。明治以降は、庶民にも広まったとされています。
【商品名「可須巻き」の由来】 当商品の製造業者が所在する地域の、江戸時代の呼び名「可須村(かすむら)」に由来します。平戸藩が朝鮮通信使をもてなした 朝鮮通信使迎接所跡や、平戸藩が1680(延宝8)年に設置した勝本押役所跡など、多くの史跡が現存しています。また、かつて、 この地域には鯨組の捕鯨基地が存在しました。江戸時代末(1861年)に編纂された『壱岐名勝図誌』にも、捕獲した鯨を納屋場に 引き上げる賑やかなようすが描かれています。
壱岐名勝図誌 巻23 可須村
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