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昔々、壱岐は、“鬼”がたくさん住んでいた鬼ヶ島だったそうな。鬼は、島を我が物顔で荒らしまくり、島に住む人を苦しめていたらしい。その鬼の悪行を見かねた豊後国(=ぶんごこく 現大分県)の若武者百合若大臣(ゆりわかだいじん)が壱岐に鬼退治にやってきた。百合若大臣は、壱岐に着くやいなや、次々と鬼に切りかかり、鬼をやっつけていった。最後に残った鬼の大将である「悪毒王(あくどくおう)」と相対した。悪毒王との激戦の末、百合若大臣は刀を振り下ろし、悪毒王の首を斬り落としました。斬り落とされた鬼の首は空中に舞い上がり、百合若大臣の兜(かぶと)に噛み付いたがそのまま、死んでしまった。その勇士の姿を描いたのが“鬼凧(おんだこ)”です。
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